タグ別アーカイブ: AMIA

動的映像アーキビスト協会(AMIA)会議

AMIA ピッツバーグ会議 2022

2021年12月17日〜19日

http://www.amiaconference.com/

AMIA オンライン会議 2021

2021年11月17日〜19日

AMIA オンライン会議 2021

2021年4月13日〜16日

AMIA エルパソ会議 2020(テキサス州)

2020年11月11日〜14日

AMIA ボルチモア会議 2019(メリーランド州)

2019年11月13日〜16日

AMIA ポートランド会議 2018(オレゴン州)

2018年11月28日〜12月1日

AMIA ニューオーリンズ会議 2017

2017年11月29日〜12月2日

AMIA ピッツバーグ会議 2016

2016年11月9〜12日

AMIA ポートランド会議 2015

2015年11月18〜21日

AMIA サバンナ会議 2014

2014年10月7〜11日

AMIA リッチモンド会議 2013

2013年11月6〜9日

AMIA シアトル会議 2012

2012年12月4〜7日

AMIA オースティン会議 2011

2011年11月16〜19日

AMIA フィラデルフィア会議 2010

2010年11月2〜6日
(IASA会議との共催)

AMIA セントルイス会議 2009

2009年11月日4~7日

AMIA サバンナ会議 2008

2008年11月12〜15日

AMIA ロチェスター会議 2007

2007年9月26日~29日

7月29日の火災に関するシネマテカ・ブラジレイラ労働者の声明

2021年7月29日の夜、〔サンパウロの〕ヴィラ・レオポウジナ地区にあるシネマテカ・ブラジレイラの建物を襲った火災は、いわば予告された犯罪でした。この火災の結果、ブラジル映画史を構成するはかり知れない数の作品やドキュメントが失われました。レオポウジナの施設は、シネマテカ・ブラジレイラのコレクションの大部分を収蔵するヴィラ・クレメンチノの主要施設を補足する存在でしたが、最近では2020年2月に洪水が発生し、ドキュメントや視聴覚コレクションのほとんどが浸水の被害を受けたばかりです。

昨年わたしたちは、シネマテカの内部にドキュメンテーション・保存・普及を担う労働者が不在であり、いつ火災が起きてもおかしくない状態にあることを公に訴え、あわせてクレメンチノのナイトレート・コレクションが危険に晒されていることも警告しました。ナイトレート・フィルムはとても燃えやすい性質で、定期的な検査(インスペクション)を怠ると自然発火の可能性も否定できません。今回の――シネマテカ設立以来5度目の――火災はナイトレートの発火が原因ではありませんでしたが、いずれにしても、労働者が雇用され、日常業務が滞りなく遂行されていれば、多くの損失を回避できたに違いありません。

シネマテカが政府に見捨てられ、運営母体だったACERP(Associação de Comunicação Educativa Roquette Pinto)から残りの給与や退職金も支払われないまま技術スタッフ全員が解雇されてから、8月8日で1年になります。もっとも、整備・消防・清掃チームは新たに雇用されたようです。整備・消防・清掃は確かにフィルムアーカイブの機能に不可欠ですが、それだけでは不十分であることは、このような惨事の発生からも明らかです。

この1年のあいだ専門的な技術スタッフ不在の中で、フィルム素材とその保存存状態は取り返しのつかない悪影響を受け、状況はさらに厳しくなりました。火災による焼失だけでなく、様々な素材の寿命が極端に短くなってしまったのです。とりわけナイトレート・フィルムやアセテート・フィルムの劣化は深刻です。専門家チームが復帰しない限り、被害の全貌を正しく把握することも、保存活動を再開することも、シネマテカ自体を再建することもできません。

レオポウジナに収蔵されていて、7月29日の火災で失われたか、あるいは何らかの被害を受けた可能性のあるコレクションは、数こそ少ないものの、クレメンチノに収蔵されているコレクションと深いつながりがあり、同等に重要なものでした。その一部を以下に紹介します。

ドキュメンテーション・コレクション

解散した「Embrafilme – Empresa Brasileira de Filmes S.A.」(1969-1990年)のアーカイブズの大部分、「Instituto Nacional do Cinema – INC」(1966-1975年)と「Concine – Conselho Nacional de Cinema」(1976-1990年)のアーカイブズの一部、そして査定段階にあった多くのドキュメント。これら資料の一部は、2020年2月に発生した大洪水の後、再び浸水の被害を受けるのを防ぐため収蔵庫1階から空調設備のある2階へと移された。その2階が主に今回の火災の被害を受けた。ドキュメントの一部はリオデジャネイロの「Tempo Glauber Archive」から取得したもので、グラウベル・ローシャ図書館所蔵資料の複製やシネマテカ自体の内部文書も含まれていた。

視聴覚コレクション

配給会社「Pandora Filmes」のコレクションの一部には35mmのブラジル映画および外国映画のプリントが含まれた。ニュース映画、予告篇、広告、ドキュメンタリー映画、劇映画、ブラジル映画の唯一無二の原版やプリント。このコレクションの一部は浸水の影響も受けていた。ECA/USP(サンパウロ大学コミュニケーション&芸術学部)のコレクションの一部で、学生が制作した16mmと35mmの作品、そしてジャーナリスト、グラール・デ・アンドラーデ氏のビデオ・コレクションの一部も。

映画・写真・現像機材コレクション

博物館的な価値に加え、フィルムやビデオの上映や複製には市場に出回っていない旧式の機材が必要である。このコレクションの多くはまた、現役の機材の修理部品の供給源としても役立っていた。

今回の火災を理由の一つとして、わたしたちは焦土化政策と国家の記憶の抹消政策をなんとしても終わらせねばなりません。わたしたちは、〔新型コロナウイルスで〕亡くなった50万人以上のブラジル人の死を悼み、そしてまた、今回経験したわたしたちの歴史の損失を嘆いています。2016年にはシネマテカで、2018年には国立博物館で、そして2021年に再びシネマテカで壊滅的な災害が発生しました。予防可能だったパンデミックによる死者に加え、残念なことに、わたしたちはブラジルの歴史的・文化的遺産の一部まで失ってしまったのです。

もう二度とシネマテカ・ブラシレイラが予防可能な災害に襲われるようなことがあってはなりません。ACERPのような民間団体への運営委託はいかにも脆い失策でした。そのような運営モデルは、大規模で複雑な文化機関には向いていません。政府の公式発表の内容は空虚で、まともな議論もなければ透明性もなく、そこに市民や文化施設の労働者、そしてわたしたち、シネマテカの元労働者グループの声は反映されず、何の解決にもなっていません。また、政府が発表した予算が必要な金額を大幅に下回るものであることをここに明言します。シネマテカ・ブラジレイラに必要なのは、長期的に安定した条件で雇用された技術チームと、ブラジルの視聴覚遺産の保存と普及に見合った予算です。

労働者がいなければ、アーカイブズを保存することはできません!

Workers of the Cinemateca Brasileira
2021年7月末日
(via AMIA-International Outreach Committee)

シネマテカ・ブラジレイラ救済

南米最大のフィルムアーカイブ「シネマテカ・ブラジレイラ」(サンパウロ)が危機的な状況にあり、世界の仲間に助けを求めています。
文化省が理事を解任した2013年以降、弱体化を余儀なくされていたシネマテカは、目下、財政破綻による閉鎖の危機に直面しています。映画保存の専門家の雇用も、低温湿度下での視聴覚資料の保管も継続できなくなっています。
シネマテカの運営組織 Associaçãode Comunicação Educativa Roquete Pinto (ACERP)と政府の契約が教育省の主導で終了し、現在シネマテカを管轄する文化特別事務局からACERPに必要な予算が与えられていません。
旧文化省視聴覚事務局の失策の結果、シネマテカでは2016年2月に大規模な火災が発生し、何千本もの貴重な映画フィルムが失われました。さらに2020年2月、コレクションの一部を保管するレオポウジナ地区の施設が洪水の被害に見舞われました。その損失は明らかになっておらず、救済措置も何ら講じられていません。
政府の対応を待つばかりでは、ブラジルの視聴覚遺産は永久に失われてしまうでしょう。いまこそ行動を起こさねばなりません。
(2020年6月 via AMIA-International Outreach Committee and Ray Edmondson)

>> 救済を求める署名
>> 職員支援のための寄付

「ジャーナル紹介」を更新(AMIA、IASA)

AMIAジャーナル(2018年春号)とIASAジャーナル(No.49 2018年12月)を追加しました。
AMIAジャーナルの最新号は北米の話題にやや偏ってはいますが、NBAの動的映像アーカイブ、AFIの秘められた歴史、2017年秋の北カリフォルニアの山火事の被害等、多様なテーマの論考8本とDVD評1本を掲載しています。また、IASA技術委員会(TC)はビデオ記録保存の手引きを公開したばかりです。ぜひご注目ください。

>> ジャーナル紹介(AMIA)
>> ジャーナル紹介(IASA)
>> IASA-TC06 Guidelines for the Preservation of Video Recordings〔ビデオ記録保存の手引き〕

「ジャーナル紹介」を更新(AMIA)

AMIAジャーナル「The Moving Image 33号」(Volume 17 – Issue 1 2017年春)がようやく届きましたので追加しました。刊行が大幅に遅れているAMIAジャーナル、今号は論文6本(半分はデイヴィッド・シェパードを偲ぶ記事)、研究ノート2本、書評5本が掲載されています。

興味深いのはアフガニスタン・フィルムアーカイブの再建を記録したドキュメンタリー映画『Flickering Truth』のピエトラ・ブレットケリー監督インタビュー記事です。ジャーナル表紙にもアフガニスタン映画のフィルムが散乱する痛々しい画像が使用されています。

>> ジャーナル紹介

「ジャーナル紹介」を更新(AMIA)

AMIAジャーナル「The Moving Image 32号」(Volume 16 – Issue 2 2016年秋)を追加しました。刊行が大幅に遅れているAMIAジャーナルですが、今号は論文4本、研究ノート3本、ブルーレイ評1本が掲載されています。

3mm幅のフィルム形状、フィルムリーダー(主にカウントダウン)の歴史、1910年代の教育映画の非営利ベースの配給等、興味深い論考が目白押しです。

>> ジャーナル紹介