TOP > 映画保存とは > 第14回SEAPAVAA会議 体験記(補稿)
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これまでSEAPAVAA(東南アジア太平洋地域視聴覚アーカイブ連合)には、ユネスコの「世界視聴覚遺産の日」や「世界の記憶」といった国際的な取り組みを教わってきましたが、今回は文化財を保護するための《ブルーシールド》(1954年「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約[ハーグ条約]」で指定された標章の通称)が話題に。
インドネシアのDjoko Utomo氏が手持ちマイクを壊してしまうほど熱く力強い訴えをされたので、前SEAPAVAA会長で視聴覚アーカイブ機関連絡協議会(CCAAA)理事のベリーナ・カプル氏は、早速CCAAAのウェブサイトからブルーシールド国際委員会のサイトにリンクをはった模様です。
紛争時や災害時、民族の、あるいは国家の記憶は根こそぎ破壊されてしまうこともありますが、日本は破壊行為に少なからず加担した国、そして地震・台風・津波などの自然災害も多く抱えます。
アーカイブズ学や文化財保存学の世界ではお馴染みの《ブルーシールド》も、映画保存の世界ではあまり知られていないかもしれません。万一に備えた映画フィルムの地理的拡散保存について耳にすることはありますが、収蔵庫の屋上に《ブルーシールド》を掲げているフィルムアーカイブはあるでしょうか?
ブルーシールド国際委員会のサイトにて、その青い盾のデザインをぜひ一度ご確認ください。(K)
2010.12.28 映画保存協会メールマガジン『メルマガFPS』Vol.66より
2012.09.08追記
ブルーシールド-危険に瀕する文化遺産の保護のために-
(国立国会図書館による日本語訳)
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/iflapac/pdf/blueshield.pdf
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