2013.02.01.(金)
東日本大震災から、まもなく2年になろうとしています。この間、被災した地域の文化財・歴史資料はもちろんのこと、紙焼き写真やアルバム等も、数多くの専門家やボランティアの努力によって救出されています。厳しい現実の中にあっても、日々の暮らしの記録を残していきたい、という強い思いが共有されたのではないでしょうか。
長年、家庭や地域に眠る映画フィルムの保存を訴えてきた小会では、震災直後、株式会社東京光音および株式会社吉岡映像のご協力のもとに〈災害対策部〉を立ち上げ、被災した映画フィルムやビデオテープの洗浄をボランティアでお引き受けしてきました。この催しでは、これまでの活動成果をご報告するとともに、8mmフィルムと家庭用ビデオテープの簡易洗浄をワークショップ形式で行います。
また、震災以降、東北で記録活動を友人と共同で行い、現在は岩手県を拠点に映像制作を通じて日々の出来事を報告し続けている、小森はるか氏による上映・展示も併催いたします。
チラシのダウンロードはこちら(PDF 1.08MB)
日時 2013年2月1日(金)14:00開場 14:30開始(16:00終了予定)
会場 求道会館(東京都文京区本郷6-20-5)
東京メトロ南北線「東大前」より徒歩5分、東京メトロ丸の内線・都営大江戸線「本郷三丁目」より徒歩15分
参加費 1,000円
定員 50名<事前予約制>
お申込方法
「活動報告と上映」は、こちらの《ご予約フォーム》よりご予約ください。
締切は2013年1月26日(土)です。2013年1月29日(火)です。
ただし、定員に達し次第締切とさせていただきますのでご了承ください。
「映画保存協会災害対策部の取り組み」(NPO法人映画保存協会 石原香絵)
「誰もが記録している」(映像作家 小森はるか)
「被災した映像を残すために」(株式会社東京光音 所長 松本一正)
『気仙沼 大島』(1974年.8mm.カラー.無声.13分)
『Bangkok Flood in 1942』(1942年.16mm.白黒.8分)*上映作品は変更になる可能性があります。
ピアノ伴奏 柳下美恵
柳下美恵(サイレント映画ピアニスト)プロフィール
武蔵野音楽大学器楽科(ピアノ専攻)卒業。ミニシアターのさきがけ、スタジオ200に勤務後、1995年、朝日新聞社主催の映画生誕100年記念上映会でデビュー。以来、国内外の 映画祭や映画館で伴奏。紀伊國屋書店クリティカル・エディション・シリーズ『裁かるるジャンヌ』『魔女』の音楽を担当。2006年度日本映画ペンクラブ 奨励賞受賞。映画に集中できる伴奏を心がけている。
日時 2013年2月2日(土)12:45開場 13:00開始(18:00終了予定)
会場 光源寺 蓮華堂(東京都文京区向丘2-38-22)MAP
東京メトロ南北線「本駒込」より徒歩3分、都営地下鉄三田線「白山」より徒歩8分
参加費 1,000円
定員 10名<事前予約制>
簡易洗浄ワークショップは定員に達したため、お申込を締め切りました。
求道会館の報告でも登壇する、小森はるか氏による記録映像『あいだのことば』上映と展示を開催します。
日時 2013年1月31日(木)・2月2日(土)・3日(日)11:00~17:00
(開催日 1月31日が追加になりました)
会場 谷根千<記憶の蔵>(東京都文京区千駄木5-17-3)MAP
入場無料
『あいだのことば』(2012年.HDV.62分)
2011年、小森はるか、瀬尾なつみは東北沿岸部に通い記録活動を続けていた。これは石巻市と陸前高田市で出会った3つのお家の中で話されていた会話の記録映像(インスタレーションとして常時上映)。会場では映像作品に登場する人たちの言葉を展示で紹介。
小森はるか(映像作家)プロフィール
1989年静岡県生まれ。映画美学校フィクション初等科修了。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業、同大学院修士課程に在籍。映画、映像作品を制作。2011年より東北で震災の記録活動を瀬尾なつみと共に行っており、現在は岩手県住田町に移住し、主に陸前高田市で映像を制作している。
小森はるか・瀬尾なつみブログ
主催 NPO法人映画保存協会
協力 株式会社東京光音、NPO法人20世紀アーカイブ仙台、谷根千工房、タイ・フィルムアーカイブ
助成 株式会社ラッシュジャパン、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」
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