黒白フィルム コーヒー現像(ネガ現像)

サンフランシスコ在住の視聴覚アーキビスト、ジョージ B. フォックス氏による8mmフィルムの「コーヒー現像」のビデオガイドに日本語字幕を付けました。ご許可くださったフォックス氏に感謝いたします。また、事前に自家現像の経験者にいくつか質問してみましたので、以下の回答が参考になれば幸いです。ご意見・ご質問等ございましたら hmd@filmpres.org までお気軽にお寄せください(英語/日本語)。

Q&A

Q ロモタンクとは何ですか?

A ロモタンク(Lomo 型番 UPB-1A)は旧ソ連の製品で、8mm、16mm、35mmに対応しています。特殊なものを除いて一度に現像できるのは1ロール50ftまで。フィルムの巻き込み/巻き取りには慣れが必要です。大きなダークバッグか暗室があれば作業しやすいのですが…… 最初にダークバッグか暗室でタンクにフィルムを入れれば、あとは明るいところで現像できます。それと、ロモタンクはロモグラフィーとは無関係です。

Q ロモタンクは日本でも入手できますか?

A 現行品はなく、日本で同種の製品は販売されていませんが、デッドストックがネットオークション等で出回っています(海外から送料込みで15,000〜20,000円程度)。同じ型番で25ftのタイプもあるので注意してください。

Q ロモタンクが入手できない場合、どうすれば?

A 日本の8mm自家現像の事例では、写真用ステンレスタンク(1L)にフィルムを押し込むことが多いようです。その場合、処方や手順にもよりますが、フィルムが傷つくこともあります。最近では、1Lのステンレスタンクも新品は入手しづらいかもしれません。

ロモタンクとステンレスタンクでは撹拌方法が異なり、タンクとバケツでも手順が違ってきます。バケツの場合はステップ1からステップ3まで全暗作業になります。バケツを3つ用意して、各バケツに温水、現像液、水洗用の水を入れておけば、フィルムを各バケツに移動させるだけで済みます。

Q 臭化カリウム、炭酸ソーダ、アスコルビン酸は簡単に入手できますか?

A 食品用や工業用、写真現像用で構いません(試薬のものは高価です)。臭化カリウムは写真薬品として写真量販店か森本化成で、炭酸ソーダやアスコルビン酸は家庭向けのものが通販で買えます。

Q このビデオガイドで実際に使用されているのはネガフィルムですか、それともリバーサルフィルムですか?

A ビデオガイドの中でカメラから取り出しているのはスーパー8の7266の黒白リバーサルで、それをネガ現像しています。ちなみに、カラーネガでも黒白ネガ現像はできますが、フィルムベースのカラーマスクのオレンジの着色が残ったままになりますので、仕上がりがオレンジ色になります。

Q 現像液は保存できますか?

A おそらく長くはもたないでしょう。通常は密栓しないと数日で酸化して使えなくなります。

Q 各種用品の呼び名はこの字幕のままでいいですか?

A 「ビーカー」となっているのは、現像用ポリビーカーと計量カップ(計量目盛りのある容器)ですね。現像液を作るのに大きめのビーカー(2000ml)が指定されていますが、これが薬品の撹拌用であることを説明したほうがいいと思います。

Q 「蒸留水」とありますが……?

A 水道水で問題ないですよ。富士フイルムやコダックの現像薬も水に溶かしますが、蒸留水や精製水は指定されていません。コーヒー現像の場合、それでコントラストに大きく影響が出るような処方ではないと思います。

Q ほかに用意すべきものや注意点はありますか?

A 大抵のキッチンスケールは計測誤差が±2-3gあるので、0.1g単位で計量できるデジタルスケールがあるといいですね。現像液の温度調整には、水を張れる写真用のバット等があると便利です。それと暗室時計か、音のなるキッチンタイマーが必要です。

最後の乾燥ですが、フィルムとフィルムがくっつかないように干して、一度濡らして絞った化粧用パフでフィルム表面の水を拭き取るやり方を自家現像ではしています。拭き取らないと乾燥に時間かかかり、水滴の跡が残ってしまいます。

協力:飯田定信、おもちゃ映画ミュージアム

コーヒー現像の事例

Jellyfish: Caffenol Processing from George B. Fox on Vimeo.

Language: English

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