2010年10月16日(土)、世界13カ国59会場(内、日本は12会場)で「第8回ホームムービーの日(HMD)」が開催されました。会場は名だたる国立の映像アーカイブから町のちいさな教会まで、世話人は著名な映像アーキビストから映画保存を学ぶ学生まで、様々な立場の人々が、身近なところに眠るフィルムに光を当て、そして、守り残したいという思いを一つにしました。貴重なフィルムをご提供くださった皆さま、ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。
国内のHMD、各会場の集客は平均34(キャパ平均38)、上映数は4〜16本、開催費用の平均額は約17,000円(2,000円から35,000円までの開きがありました)、スタッフ数は3〜12名でした。広報に関しては、引き続きこの記念日のPR映像(英語字幕付版)を使用しています。米国では、HMD会場での配布用にテレシネ・サービスの割引クーポンを作成する現像所さんやテレシネ業者さんが増えたようです。本部CHMは引き続き、ポストカードや広報用に自由に使用できる画像の提供を呼びかけています。以前FPSが提供した画像1点については、とても喜んでいただけましたが、他に日本からは何も提供できていません。ぜひご協力を!
当日のFPSは、来年の世話人会議会場の下見も兼ねて、弘前にひとっ飛びしました。天下一品のお蕎麦屋(めん坊たけや)さんに会場を移して3年目の弘前会場。世話人の竹森朝子さんは、今年もHMD三沢とHMD弘前の世話人をを兼任しました。弘大映研の若い学生さんに8ミリを初体験してもらいつつ、歴史的に貴重なフィルムの在処を把握し、持ち主の信頼と心温まる支援を得て、とんでもない充実度です。
その他、より詳しい開催資料は小会事務所にて閲覧可能ですので、興味をお持ちの方はご一報ください。各会場から集まった《今年の一本》についてはこちら、各地から届いた当日の画像はこちらです。さて、2011年の第9回ホームムービーの日は10月15日(土)…… 地域や家庭に埋もれた映像遺産を救うために、来年こそあなたも開催してみませんか?
・熱意があれば、何もないところから始めても開催できます!楽しいですよ。(HMD三沢&弘前 世話人 竹森)
・フィルムの魅力を伝えるには、フィルムを上映するのが一番です。フィルムに触れることのできる《ホームムービーの日》の会場が一つでも増えればと思います。(HMD谷根千 世話人 島)
・映写機の操作に日頃から親しんでいる方がいると心強いです。運営上の工夫点としては、昭和史の年表を用意して、撮影当時にどのような出来事があったかを紹介しながら上映しました。(HMD深谷 世話人 竹石)
・新聞等、情報メディアを活用すると数が集まると思います。ただ、足でかせいだ情報もかなり役に立つので、積極的に外部に向けて地道な広報活動をするのも重要です。(HMD神戸 世話人 和田)
・やれば何とかなるものです。一人も多く人を巻き込んだほうがいいですね。とても意味ある取り組みなので、少しでも広く伝えていきたいです。わからないことはHMD世話人のメーリングリストで意見交換されていました。(HMD墨田 世話人 三好)
・最初は不安なことや分からないことばかりだと思いますが、何度か続けると、たくさんの協力者を得られることが分かって、とても楽しく、嬉しくなります。(HMD小平 世話人 中川)
・わからないことは各地の世話人やFPSに質問しよう。(HMD名古屋 世話人 田村)
第8回ホームムービーの日は、このほか大阪、滋賀、仙台、室蘭などで開催されました。
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