TOP > プロジェクト > コレクティフ・アジア / kolektif ASIA
「コレクティフ・アジア」は、日本の映画保存協会、ヤヤサン・チプタ・チトラ・インドネシア、そしてタイ・フィルムアーカイブ(公共機構)が2021年春に共同で立ち上げたオンライン配信事業です。
初年度(2021年度)は、4月から9月まで計6プログラムを無料でお届けしました。新作や旧作の紹介だけでなく、毎回ゲストをお招きして作品について語っていただき、講師が作品の背景を深く掘り下げるレクチャーもお届けするという盛りだくさんの内容。3カ国のキュレーターは、映画復元の専門家でもあるインドネシアのリサボナ・ラフマン、タイ・フィルムアーカイブ(公共機構)副館長/SEAPAVAA事務局長のサンチャイ・チョーティロットセラニー、日本の碓井千鶴と豪華な布陣。新作だけでなく、フィルムアーカイブ活動に直結する旧作も上映いたしました。
*トークおよびレクチャーの記録はこちらからもご覧いただけます。
>> コレクティフ・アジア – Talks & Lectures Directory
なお、本プロジェクトは国際交流基金アジアセンターの「アジア・文化創造協働助成」を受けています。
>> 上映会+トーク(Q&A)
>> オンライン・レクチャー
最終回となる第6回(9月)は弁士の説明とピアノの演奏付きで日本の無声映画をで配信し、レクチャーでは弁士のルーツをアジアの説明文化に探りました。
【トークゲスト】田中範子(神戸映画資料館支配人)
【講師】片岡一郎(活動写真弁士)
「アジア文化における視覚芸術説明文化の考察」
第5回(8月)はタイから古典映画を配信し、レクチャーでは海外での映画作品の受容について掘り下げました。
【トークゲスト】チャリダー・ウアバムルンジット(タイ・フィルムアーカイブ[公共機構]ディレクター
【講師】プッタポン・ジアムラッタンユー(タイ・フィルムアーカイブ[公共機構]プログラマー)
「ラット・ペスタニーによる”タイらしさ”から”国際標準”へ」
第4回(7月)は日本から新作映画を配信し、レクチャーでは震災アーカイブズを取り上げました。
【トークゲスト】小森はるか+瀬尾夏美監督
(*字幕準備中)
【講師】高森順子(社会心理学者/阪神大震災を記録し続ける会)
「イメージとメディア--「震災」をアーカイブする」
(*字幕準備中)
第3回(6月)はインドネシアから旧作を配信し、レクチャーでは戦後インドネシアの若者のトラウマについて取り上げました。
【トークゲスト】インタン・パラマディータ(マッコーリー大学/Association for Southeast Asian Cinemas Conference, ASEACC)
【講師】エリザベス・クリスティ・ブルワンダリ(インドネシア大学)
「インドネシアの戦後世代の若者が抱えるトラウマ」
(*字幕準備中)
第2回(5月)はタイから新しい作品を配信し、レクチャーではイスラム教徒少数民族ロヒンギャを取り上げました。
【トークゲスト】プッティポン・アルーンペン監督
【講師】ラリータ・ハンウォン(カセサート大学)
「ロヒンギャ」
初回(4月)はインドネシアから新しい短篇3作品を配信し、レクチャーでは現代インドネシアにおけるジェンダーやセクシュアリティを取り巻くコミュニティの歴史的な背景について掘り下げました。
【トークゲスト】ルッキー・クスワンディ監督
【講師】フェルディアンシャ・タジブ(KUNCI Cultural Studies Center)
「愛とセクシュアリティ:現代インドネシアから」
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