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ゲストレクチャー Vol.3「ちいさな上映会」番外篇

2006年7月2日(日)、東京・千駄木の谷根千工房にて「小さな上映会《番外篇》」を開催しました。「小さな上映会」とは映写機操作練習/メンテナンスを兼ねた毎月の上映会@FPS事務所の名称なのですが、この7〜8月は資料室の整理のため、一時中断となりました。この期間に、所蔵資料の中に埋没しているDVDを皆で鑑賞してみよう、ということになったのです。
179851390_052fb36947_oゲストには映画史家、SL研究家、8ミリ映像作家と様々な顔を持つ畑暉男(はたあきお)さんをお迎えし、映像に重ねて楽しいお話を存分に披露していただきました。ある参加者の方が「電車でGO!」と名付けたのは、「ヘイルズ・ツアーズ」用の作品。これは1906〜07年頃に人気を博した米国の映画館チェーンのことで、もぎりは車掌の扮装、館内の内装は客車そっくり、車窓の風景はロール式、モーターで座席を揺らしながらガタンゴトンという効果音まで流して当時の観客を鉄道の旅に誘ったというものです(これを真似た「活動列車」なる疑似体験小屋が浅草にもあったそうです)。列車の正面にカメラを据えて撮影した風景にコメディとサスペンス場面が挿入されるなんとも長閑な珍品でした。

列車には関係ないものの、ニューヨーク近代美術館と米国議会図書館の共同復元「テディベア」も好評でした。T.ルーズベルト大統領のニックネームからこの愛称が生まれたという時事ネタ映画です。挿入される「文明堂」のCMのような人形アニメ、セット撮影から屋外の雪原に移る意外性など、1907年製作とは思えない凝った展開にどよめきが……。そして真打ちは何といってもカーレム社の冒険活劇「ヘレンの災難」。バイクにまたがり暴走列車の危機から乗客を救う主人公へレンが大活躍をみせます。

「ヘレンの災難」について、詳しくは畑さんの近著「汽車 映画 ノスタルジア」(展望社 ASIN: 4885461227)をご一読ください。全エピソードの題名リストも掲載されています。

さて、フィルムにこだわった従来通りの「小さな上映会」は9月に再開の予定です。ぜひご参加ください(毎月第3日曜日の午後4時から、参加費300円、お茶・お菓子付)。今回、地域雑誌・谷根千のテーマに合わせて和装の方は100円引とさせていただきましたが、いつか谷根千のテーマに合わせた上映会ができれば、とも考えを巡らせています。DVDの上映会も再び実現できたらいいのですが、人員と資金が大幅に不足しています。求む、情熱ある新会員!

今回ご参加くださった皆さん、場所や機材をお貸しくださった谷根千工房の皆さん、そしてゲストの畑さんにたいへんお世話になりました。ありがとうございました。(K)

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