「第13回映画の復元と保存に関するワークショップ」(2018)のライトニングトークは、実行委の皆様によりますと以下の通り計14件(15名)です。※題目や発表順等は当日変更される可能性があります。敬称略。
松野 吉孝/尾上松之助遺品保存会
「尾上松之助絵葉書ブロマイド・大入袋入り・40作品・354枚」の公開開始(2018年6月15日)、尾上松之助主演・「忠臣蔵」(大正15年4月公開)・遺族アルバム写真等の公開予定(2018年度研究課題)、その他、遺族宅での9回にわたる遺品発掘調査等についてお話しします。
関根 響一/株式会社キュー・テック
仕事でフィルムに関わっていますが、個人的にもフィルムを集めています。来年は天皇陛下が生前退位されることもあり、今回は所有するフィルムの中から皇室に関するものをご紹介します。
千陽 裕美子/株式会社IMAGICA
この度、公益財団法人東京都歴史文化財団東京都写真美術館と株式会社IMAGICAで劣化したフィルムに対する映画的手法を活用したフィルム複製に関する研究を共同で実施しました。その研究内容を第40回文化財保存修復学会と2018年度日本写真学会年次大会にて学会発表を行った報告となります。
石原 香絵/NPO法人映画保存協会
2019年に京都で開催されるICOM大会およびICOMの国際委員会AVICOM(視聴覚 新技術 ソーシャルメディア)について紹介します。
小倉 幸夫/株式会社グッド・ジョブ
鈴木 伸和/株式会社東京光音
2016年より、マラウイ共和国の国立公文書館で視聴覚アーキビストの養成を行っています。所蔵している視聴覚資料を保存、利活用するためには何が必要であるのか、「フィルム」だけではなく「視聴覚(オーディオ・ビジュアル)」資料全般を扱える人材の重要性について考えます。
大澤 一輝/株式会社足柄製作所
TACフイルムにおける劣化と未劣化の相違点を近接画像等を使用し、発表いたします。
高橋 克三/国際平和映像祭
大原 歩
辻 俊成/立命館大学映像学部
時代劇の衰退が盛んに叫ばれています。私は約16年間、東映京都撮影所で役者をしており、並行して立命館大学映像学部で時代劇再興のための研究を始めたところです。オーラルヒストリーを用いて、太秦の時代劇職人がもつ技や暗黙知をアカデミックな形で継承することで、次世代の時代劇クリエイターはもちろん他の分野にも生かせるような形式知にしたいという想いがあります。発表をすることでたくさんの意見をいただきたいと思います。
羽鳥 隆英/新潟大学
「戦後期『新国劇』と映画・テレビ・ラジオの相関性の研究」中間報告です。収集した映像資料群の概要や研究可能性を報告します。
鳥飼 りょう
無声映画は一部の映画ファンや研究者にしか観られることがない…果たして無声映画はそんなに魅力がないものなのか。近年の無声映画上映事情と、無声映画の魅力を引き出す適切な上映環境について考察します。
西谷 郁/西南学院大学
韓国映像資料院では収蔵作品を全世界に無料でオンライン配信し毎年タイトルを増やしています。youtubeでは約350のタイトルが無料公開され約15万の登録があり、Naver Channelにも35タイトルが公開され43万回再生され、人気を博しています(2018.8/1現在)。フィルム作品のデジタル化がすすみ、オンラインで全世界に配信する意義と問題点は何か? 教育、研究、産業の側面から、韓国の事例を考察します。
田中 範子・衣川 太一/神戸映画資料館
主に小型映画調査の近況報告のほか、10月下旬に開催する神戸発掘映画祭についてもご紹介します。
昨年のライトニングトークにつきましては、「ライトニングトークの記録(2017年)」をご参照ください。
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