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2010年に小会が作成した『フィルム保存入門:公文書館・図書館・博物館のための基本原則』(全米映画保存基金 NFPF 2004)の日本語版をPDFで公開しています。同テキストの中に映画フィルムの劣化5段階が掲載されています。
1. 画が薄れていく。乳剤が茶系に変色する。微かな異臭。
2. 乳剤(エマルション)がべとべとになる。微かな異臭。
3. 乳剤の溶解と気泡の発生。異臭が次第に強まる。
4. フィルム全体が固い塊になる。強烈な異臭。
5. 塊が崩れて茶系色の粉末になる。
1. フィルムが酢酸臭を発しはじめる。
2. フィルム・ベースが縮み始める。縮みの度合いは不規則なのでフィルムが縦にも横にもカールし、ねじれを起こす。
3. フィルムから柔軟性が失われる。(フィルムのロールが角張る)
4. 乳剤がベースから剥離し始め、最終的には剥がれ落ちる。
5. フィルムのエッジやロールの表面に白い粉が浮く。
更新:2021.7.11
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