第11回映画の復元と保存に関するワークショップ プログラム詳細

「第11回映画の復元と保存に関するワークショップ」は計161名(一般=133名、登壇者=28名)の皆様と共に3日間の日程を無事終えることができました。今回も皆様の多大なご協力を賜り、誠にありがとうございました。また、ご応募いただいたにもかかわらずエントリーできなかった多くの皆様には、改めまして心よりお詫び申し上げます。

>> 「第11回映画の復元と保存に関するワークショップ」開催概要

作成:2016.09.15 最終更新日:2016.09.16

2日目【2016/8/27(土) 10:00~18:00】

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9:30-
受付開始

10:00-10:05
事務局からの連絡事項

10:05-10:40
基調講演
岡島尚志(東京国立近代美術館フィルムセンター主幹)
「映画の歴史とフィルムアーキビスト——今、求められる人材とは?」

10:50-12:00
基礎講義「国内フィルムアーカイブの映画保存の実践と課題」
司会:森脇清隆(京都文化博物館)
登壇者:
森宗厚子(川崎市市民ミュージアム)
田中範子(神戸映画資料館)
小川直人(せんだいメディアテーク)
木原圭翔(早稲田大学演劇博物館)

13:30-15:30
セッション1 「今を生きる無声映画(海外編)」
モデレーター:柳下美恵(無声映画伴奏者)
登壇者:
松山ひとみ(東京国立近代美術館フィルムセンター 特定研究員)
澤登翠(活動写真弁士)
片岡一郎(活動写真弁士)
*実演『逆流』(1924年/東亜キネマ/21分/DVD/無声)
説明:澤登翠、伴奏:柳下美恵

16:00-18:00
ライトニングトーク

>> ライトニングトーク 2016
>> 資料保存器材:今日の工房

18:00-
事務局からの連絡事項

18:30-
懇親会 WANG’S GARDEN 大崎ブライトコア店

3日目【2016/8/28(日) 10:00~19:30】

9:30-
受付開始

10:00-10:05
事務局からの連絡事項

10:05-12:00
セッション2 「様々な領域における映像アーカイブ活動~放送、アニメーション、実験映画~」
モデレーター:関口智子(株式会社IMAGICA)
登壇者:
柴田真希(日本放送協会 知財センター アーカイブス部)
霜山文雄(日本放送協会 知財センター アーカイブス部 チーフ・ディレクター)
吉田力雄(株式会社トムス・エンタテインメント 特別顧問)
平沢剛(明治学院大学 言語文化研究所研究員)

13:00-15:00
セッション3 「日本映像職能連合(通称「映職連」)と考える映画保存」
モデレーター:三浦和己(日本映像アーキビストの会(仮称)呼びかけ人会)
登壇者:
山本起也(監督協会)
佐伯俊道(シナリオ作家協会)
佐々木原保志(日本映画撮影監督協会)
今井高司(日本映画・テレビ美術監督協会)
村木恵里(日本映画・テレビ編集協会)
河島順子(日本映画・テレビスクリプター協会)
とちぎあきら(日本映像アーキビストの会(仮称)呼びかけ人会)

15:30-17:00
セッション4 「『七人の侍』(東宝 1954)はいかにして蘇ったか」
モデレーター:清水俊文(株式会社東京現像所)
登壇者:
小森勇人(株式会社東京現像所)
三木良祐(株式会社東京現像所)
石井秀明(株式会社東宝スタジオサービス)

>> 東京現像所:「第11回映画の復元と保存に関するワークショップ」に参加しました

17:00-17:15
閉会の辞 太田米男(おもちゃ映画ミュージアム 一般社団法人京都映画芸術文化研究所)

17:15-17:30
集合写真撮影

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17:30-18:00
実習報告会

18:00-19:30
上映会

>> アンケート集計結果
>> 記録画像(55点)

上映作品

●『霧の中のハリネズミ』 ユーリー・ノルシュテイン監督作品/1975年(11分)
提供:株式会社IMAGICA TV
紹介者:山下泰司(株式会社IMAGICA TV)
世界中の映像クリエイターから尊敬を集めるロシアのアニメーション作家ユーリー・ノルシュテイン。IMAGICA TVでは1968〜79年、ソ連時代に彼が監督した6作品の2K修復プロジェクトを推進しており、年末から東京を皮切りに全国で劇場公開、イマジカBSでのオンエア、Blu-rayの発売を計画している。 『霧の中のハリネズミ』は中でも最も人気の高い代表作。今回の修復は、ロシアの国立フィルムアーカイブ、ゴスフィルモフォンドでオリジナル・ネガから2Kスキャンされた連番ファイルをベースに日本のIMAGICAで2K修復。音声はオリジナルの磁気テープからデジタイズされたものを音響エンジニア、オノ セイゲン氏が修復およびマスタリングした。完成した修復版はロシアの権利元にも提供し、今後、ロシアは元より全世界でこのバージョンが使われていくことになる。

●『雪の騎士』 ジョルジュ・メリエス監督/1912年(19分) ※18fps上映(東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品)
協力:東京国立近代美術館フィルムセンター
伴奏:柳下美恵(無声映画伴奏者)
浅草で料理店を営んでいた主人で、「床しき影の会」を主催していた小宮登美次郎氏のコレクションの中からの一作品。小宮氏は戦時中、信州の戸隠に可燃性フィルムを疎開させたと云う。フィルムセンターに寄贈された後、複製され1991年の「発掘された映画たち」で御披露目された。マジョリク王により、娘のアジュリーヌ姫がゴーディエ男爵(雪の騎士)と婚約したこと聞いたユーグ男爵(黒の騎士)は、復讐のために魔術師アルコフリバスに悪魔ベルフェゴールを呼び出させる。悪魔によって誘拐された姫は地下牢に閉じ込められるが、雪の騎士は妖精の力も借りて姫を助け、黒の騎士は悪魔に魂を奪われるのであった(役名はオリジナルのシナリオより)。実質的にメリエス最後の監督作品で、悪魔役で出演もしている。

●コダカラーフィルム『春の色』(1937)、『海水浴 甲子園』(1932.8)、『堺 大浜』、(1932.8)、『お正月』(1932)より抜粋 (16分)
提供:神戸映画資料館
紹介者:田中範子(神戸映画資料館)、郷田真理子(株式会社IMAGICAウェスト)
伴奏:柳下美恵(無声映画伴奏者)
神戸映画資料館で発掘された16㎜コダカラーフィルムで撮影されたホームムービーより抜粋。初代通天閣をはじめ白黒でしか残っていない時代のカラー映像としても貴重。コダカラーはベース表面が特殊加工された白黒リバーサルフィルムを赤青緑の三色のフィルターを通して撮影、映写することで天然色カラーでみることができる特殊なフィルムで、カラーフィルムが普及する以前の1928年から1930年代後半までの短期間使用されていた。IMAGICAウェストで、テレシネのために当時の三色フィルターを再現し、収録した。

●『よみがえる安曇野(短縮版)』
制作:安曇野市/あづみのフィルムアーカイブ
紹介者:三好大輔(株式会社アルプスピクチャーズ)
長野県安曇野市民から提供された8ミリフィルムを元に制作した映画。昭和30年代から50年代にかけての日常の風景は普遍的な暮らしの記録でもある。昔を懐かしむだけでなく、未来を考えるきっかけにしていただきたい。

●『麦秋』4Kデジタル修復版より一部抜粋 小津安二郎監督作品/1951年
提供:松竹株式会社
紹介者:藤井宏美(松竹株式会社)、解説:中村謙介(株式会社IMAGICA)
世界中の映画人からリスペクトされ続ける名匠・小津安二郎監督が、28歳をむかえた娘の結婚話をめぐる家族らの心情を、多彩な人間関係と細部豊かなエピソードで綴った一篇。原節子が「紀子(のりこ)」を演じた“紀子三部作”【『晩春』(1949)、『麥秋』(1951)、『東京物語』(1953)】のひとつ。1951年キネマ旬報ベスト・テン第1位。最先端の修復技術で、公開当時の映像を復元したデジタル修復版! デジタル修復作業は35mmマスターポジを4Kスキャン、4K修復、4KDCP制作という、フル4Kにて実施。画像修復は『晩春』と同じく川又昻氏と、その川又氏に師事した近森眞史氏による監修のもと行われた。1コマ1コマを丁寧に傷消しや色調整し、1カット1カット丁寧に画調を再現している。音声修復においては、35mmデュープネガから96KHz24bitでデジタイズし、電源、キャメラ、光学編集、ネガの傷や劣化等さまざまな要因によるノイズ、レベルオーバーによる歪みを原因に立ち返って類推し、激減。画、音ともに小津安二郎監督の製作意図を尊重して修復することを主眼に作業を行い、修復版が完成した。本上映(HD上映)では、一部抜粋した画の修復のBefore/Afterをご覧いただく。

Language: English

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