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コレクティフ・アジア 上映会+トーク

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第6回

「日本の無声映画」

【日時】
2021年9月23日(木)  日本時間21:00〜

【上映作品(Eventive)】

印南弘監督
『黄金の弾丸』[不完全、染色版](1927)91分

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鉱山王の老人が「黄金の弾丸」によって射殺された。真相究明に乗り出した私立探偵・猪俣と怪盗「愛の賊」の勝負の行方は…
活動写真弁士:大森くみこ、ピアニスト:天宮遥

【トークゲスト(Zoom)】
田中範子(神戸映画資料館支配人)

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第5回

「タイ古典映画」

【日時】
2021年8月19日(木)  日本時間21:00〜

【上映作品(Eventive)】

ラット・ペスタニー監督
『黒いシルク』[デジタル復元版](1961)119分

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未亡人プラエは常に黒を身に纏って喪に服し、地元の寺院に通うことに慰めを見いだしていたが、ナイトクラブで働くボスに忠実な男トムと出会ったばかりに保険金詐欺等の犯罪に巻き込まれ、自分や一人娘の命を危険に晒してしまう。 本作はタイ初のカラー・シネマスコープ作品として1961年にベルリン国際映画祭に出品され、2020年に完成したデジタル復元版はカンヌ国際映画祭で上映された。

【トークゲスト(Zoom)】
チャリダー・ウアバムルンジット(タイ・フィルムアーカイブ[公共機構]ディレクター)

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第4回

「現代日本映画」

【日時】
2021年7月22日(木)  日本時間21:00〜

【上映作品(Eventive)】

小森はるか+瀬尾夏美監督
『二重のまち/交代地のうたを編む』(2019)79分

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陸前高田を訪れる4人の旅人。彼らはまだ若く、2011年のあの日の出来事から空間的にも時間的にも、遠く離れた場所からやって来た。大津波にさらわれたかつてのまちのことも、嵩上げ工事の後につくられた新しいまちのことも知らない。旅人たちは、その風景の中で、人びとの声に耳を傾け、対話を重ねる。そして、物語「二重のまち」を朗読する。

【トークゲスト(Zoom)】
小森はるか+瀬尾夏美監督
映像作家の小森はるかと画家で作家の瀬尾夏美によるアートユニット。2011年4月に、ボランティアとして東北沿岸地域を訪れたことをきっかけに活動を開始。翌 2012年、岩手県陸前高田に拠点を移し、人々の語り、暮らし、風景の記録をテーマに制作を続ける。2015年仙台にて、東北で活動する仲間とともに、記録を受け渡すための表現をつくる組織「一般社団法人 NOOK」を設立。

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第3回

「インドネシアの古典映画」

【日時】
2021年6月17日(木) 日本時間21:00〜

【上映作品(Eventive)】

ウスマル・イスマイル監督
『外出禁止令のあとで』(1954)[デジタル復元版]105分

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ゲリラ部隊に所属した後、戦後インドネシア社会の都会の生活に戻ろうと奮闘する青年の24時間を描写する。2012年に国際協力によりデジタル復元され、カンヌ国際映画祭を皮切りに全世界で上映された作品(日本では2016年の東京国際映画祭で上映)。コレクティフ・アジアではウスマル・イスマイル監督生誕100周年を祝って再上映する。

【トークゲスト(Zoom)】
インタン・パラマディータ(マッコーリー大学/Association for Southeast Asian Cinemas Conference, ASEACC)

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第2回

「現代タイ映画」

【日時】
2021年5月20日(木) 日本時間21:00〜

【上映作品(Eventive)】

プッティポン・アルーンペン監督
『マンタレイ Manta Ray』(2018)108分

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幾千人ものロヒンギャ難民が溺死したという海に面したタイの村。森の中で倒れている男を発見した村の漁師は、家に連れ帰り手当てをする。意識を取り戻しても言葉を発しない男をトンチャイと名付け友情を育んでいた猟師は、しかしある日突然姿を消した。トンチャイは友人だった漁師に成り代わるかのように漁師の家や仕事を引継ぎ、そして漁師の昔の妻までも……

【トークゲスト(Zoom)】
プッティポン・アルーンペン監督

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第1回

「現代インドネシア短編集」

【日時】
2021年4月22日(木) 日本時間21:00〜

【上映作品(Eventive)】

ルッキー・クスワンディ監督
『虎の威を借る狐 The Fox Exploits the Tiger’s Might』(2015)24分

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舞台は軍事基地のある閉塞感に満ちた田舎街。プレティーンの少年たちが自身のセクシュアリティや権力と性の関係性にめざめていく。

カミラ・アンディニ監督
『ディアナを見つめて Following Diana』(2015)39分

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幼い息子の世話に追われ、日々を過ごすディアナ。ある晩、夫から突然、チャートでもう一つの家庭を持つ案を告げられる。苦悩するディアナだったが……

ヨセプ・アンギ・ヌン監督
『ラブ・ストーリー・ノット Love Story Not』(2015)30分

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出自の異なる二人の娼婦、ニンとマルタ。二人ともお金目当てのエリックに恋して騙されてしまうが、エリックに仕返しすべく、ある決意をする。

【トークゲスト(Zoom)】
ルッキー・クスワンディ監督

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会津若松で『モダン怪談100,000,000円』上映!

2021年8月14日と28日、福島県会津若松市で映画の里親第一回作品『モダン怪談100,000,000円[松竹グラフ版]』が上映されます。ぜひお出かけください。

『山田広野の納涼蔵出し大活弁』
【日時】2021年8月14日(土)18:30~19:30
【場所】末廣酒造 嘉永蔵 (福島県会津若松市日新町12-38)
【入場料】無料

『山田広野の納涼あやかし大活弁』
【日時】2021年8月28日(土)18:30~19:30
【場所】竹藤 (福島県会津若松市中央1-2-7)
【入場料】無料

>> 山田広野の活弁天国
>> 映画の里親作品 上映・使用履歴

福岡フィルムアーカイヴのオンライン・シンポジウム公開

2021年6月6日に福岡フィルムアーカイヴで開催された無観客オンライン・シンポジウム 「ベトナム映画の歴史的名作から現在まで」 の動画が9月20日まで期間限定公開されています(ゲスト:ダン・ニャット・ミン監督、ファン・ダン・ジー監督)。
ぜひご覧ください。

https://vimeo.com/588761642

>> オンライン・シンポジウム「ベトナム映画の歴史的名作から現在まで」
>> 国内の公共フィルムアーカイブ:福岡

[訃報]山内静夫氏

2021年8月15日、映画プロデューサーの山内静夫氏が永眠されました。
山内氏には「映画の里親」プロジェクトの開始時に大変お世話になりました。とりわけ第二回作品『海浜の女王』の復元は、山内氏が理事長をされていた鎌倉市芸術文化振興財団様のご支援で実現したものです。
会員一同、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

会津若松で『モダン怪談100,000,000円』上映!

2021年8月14日と28日、福島県会津若松市で映画の里親第一回作品『モダン怪談100,000,000円[松竹グラフ版]』が上映されます。ぜひお出かけください。

『山田広野の納涼蔵出し大活弁』
【日時】2021年8月14日(土)18:30~19:30
【場所】末廣酒造 嘉永蔵 (福島県会津若松市日新町12-38)
【入場料】無料

『山田広野の納涼あやかし大活弁』
【日時】2021年8月28日(土)18:30~19:30
【場所】竹藤 (福島県会津若松市中央1-2-7)
【入場料】無料

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会津若松で『モダン怪談100,000,000円』上映!

2021年8月14日と28日、福島県会津若松市で映画の里親第一回作品『モダン怪談100,000,000円[松竹グラフ版]』が上映されます。ぜひお出かけください。

『山田広野の納涼蔵出し大活弁』
【日時】2021年8月14日(土)18:30~19:30
【場所】末廣酒造 嘉永蔵 (福島県会津若松市日新町12-38)
【入場料】無料

『山田広野の納涼あやかし大活弁』
【日時】2021年8月28日(土)18:30~19:30
【場所】竹藤 (福島県会津若松市中央1-2-7)
【入場料】無料

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「東京都内の視聴覚ライブラリー一覧」を更新

東京都内の視聴覚ライブラリー一覧を更新し、2021年版を公開しました(PDF1頁)。

武蔵野市は2020年で16mmフィルムの貸し出しを停止しました。

*皆様の地元の視聴覚ライブラリー情報をぜひお寄せください。

>> 東京都内の視聴覚ライブラリー
>> 公共の視聴覚ライブラリー/センター(1.4)

7月29日の火災に関するシネマテカ・ブラジレイラ労働者の声明

2021年7月29日の夜、〔サンパウロの〕ヴィラ・レオポウジナ地区にあるシネマテカ・ブラジレイラの建物を襲った火災は、いわば予告された犯罪でした。この火災の結果、ブラジル映画史を構成するはかり知れない数の作品やドキュメントが失われました。レオポウジナの施設は、シネマテカ・ブラジレイラのコレクションの大部分を収蔵するヴィラ・クレメンチノの主要施設を補足する存在でしたが、最近では2020年2月に洪水が発生し、ドキュメントや視聴覚コレクションのほとんどが浸水の被害を受けたばかりです。

昨年わたしたちは、シネマテカの内部にドキュメンテーション・保存・普及を担う労働者が不在であり、いつ火災が起きてもおかしくない状態にあることを公に訴え、あわせてクレメンチノのナイトレート・コレクションが危険に晒されていることも警告しました。ナイトレート・フィルムはとても燃えやすい性質で、定期的な検査(インスペクション)を怠ると自然発火の可能性も否定できません。今回の――シネマテカ設立以来5度目の――火災はナイトレートの発火が原因ではありませんでしたが、いずれにしても、労働者が雇用され、日常業務が滞りなく遂行されていれば、多くの損失を回避できたに違いありません。

シネマテカが政府に見捨てられ、運営母体だったACERP(Associação de Comunicação Educativa Roquette Pinto)から残りの給与や退職金も支払われないまま技術スタッフ全員が解雇されてから、8月8日で1年になります。もっとも、整備・消防・清掃チームは新たに雇用されたようです。整備・消防・清掃は確かにフィルムアーカイブの機能に不可欠ですが、それだけでは不十分であることは、このような惨事の発生からも明らかです。

この1年のあいだ専門的な技術スタッフ不在の中で、フィルム素材とその保存存状態は取り返しのつかない悪影響を受け、状況はさらに厳しくなりました。火災による焼失だけでなく、様々な素材の寿命が極端に短くなってしまったのです。とりわけナイトレート・フィルムやアセテート・フィルムの劣化は深刻です。専門家チームが復帰しない限り、被害の全貌を正しく把握することも、保存活動を再開することも、シネマテカ自体を再建することもできません。

レオポウジナに収蔵されていて、7月29日の火災で失われたか、あるいは何らかの被害を受けた可能性のあるコレクションは、数こそ少ないものの、クレメンチノに収蔵されているコレクションと深いつながりがあり、同等に重要なものでした。その一部を以下に紹介します。

ドキュメンテーション・コレクション

解散した「Embrafilme – Empresa Brasileira de Filmes S.A.」(1969-1990年)のアーカイブズの大部分、「Instituto Nacional do Cinema – INC」(1966-1975年)と「Concine – Conselho Nacional de Cinema」(1976-1990年)のアーカイブズの一部、そして査定段階にあった多くのドキュメント。これら資料の一部は、2020年2月に発生した大洪水の後、再び浸水の被害を受けるのを防ぐため収蔵庫1階から空調設備のある2階へと移された。その2階が主に今回の火災の被害を受けた。ドキュメントの一部はリオデジャネイロの「Tempo Glauber Archive」から取得したもので、グラウベル・ローシャ図書館所蔵資料の複製やシネマテカ自体の内部文書も含まれていた。

視聴覚コレクション

配給会社「Pandora Filmes」のコレクションの一部には35mmのブラジル映画および外国映画のプリントが含まれた。ニュース映画、予告篇、広告、ドキュメンタリー映画、劇映画、ブラジル映画の唯一無二の原版やプリント。このコレクションの一部は浸水の影響も受けていた。ECA/USP(サンパウロ大学コミュニケーション&芸術学部)のコレクションの一部で、学生が制作した16mmと35mmの作品、そしてジャーナリスト、グラール・デ・アンドラーデ氏のビデオ・コレクションの一部も。

映画・写真・現像機材コレクション

博物館的な価値に加え、フィルムやビデオの上映や複製には市場に出回っていない旧式の機材が必要である。このコレクションの多くはまた、現役の機材の修理部品の供給源としても役立っていた。

今回の火災を理由の一つとして、わたしたちは焦土化政策と国家の記憶の抹消政策をなんとしても終わらせねばなりません。わたしたちは、〔新型コロナウイルスで〕亡くなった50万人以上のブラジル人の死を悼み、そしてまた、今回経験したわたしたちの歴史の損失を嘆いています。2016年にはシネマテカで、2018年には国立博物館で、そして2021年に再びシネマテカで壊滅的な災害が発生しました。予防可能だったパンデミックによる死者に加え、残念なことに、わたしたちはブラジルの歴史的・文化的遺産の一部まで失ってしまったのです。

もう二度とシネマテカ・ブラシレイラが予防可能な災害に襲われるようなことがあってはなりません。ACERPのような民間団体への運営委託はいかにも脆い失策でした。そのような運営モデルは、大規模で複雑な文化機関には向いていません。政府の公式発表の内容は空虚で、まともな議論もなければ透明性もなく、そこに市民や文化施設の労働者、そしてわたしたち、シネマテカの元労働者グループの声は反映されず、何の解決にもなっていません。また、政府が発表した予算が必要な金額を大幅に下回るものであることをここに明言します。シネマテカ・ブラジレイラに必要なのは、長期的に安定した条件で雇用された技術チームと、ブラジルの視聴覚遺産の保存と普及に見合った予算です。

労働者がいなければ、アーカイブズを保存することはできません!

Workers of the Cinemateca Brasileira
2021年7月末日
(via AMIA-International Outreach Committee)

アルテリオ映像館(川崎)で『モダン怪談100,000,000円』上映!

2021年8月8-9日、川崎市アートセンター アルテリオ映像館「【映画タイムマシンvol.9】サイレントプログラム」にて映画の里親第一回作品『モダン怪談100,000,000円[松竹グラフ版]』が上映される予定です。ぜひお出かけください。

>> 【映画タイムマシンvol.9】サイレントプログラム
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